動画編集・制作業務interview03

動画制作で、
“新たな可能性”へと
チャレンジを

当社が障がい者雇用を進めていく中で、2020年より猛威を奮った新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、これまで当たり前に出社して仕事をしていた障がい者メンバーにも、オンラインでの仕事環境を整えていくことが急務となりました。

そういった環境が整ってきたころ、在宅で仕事ができるのであれば、出社が難しい障害特性を持っている方、事業所が近隣にないところにお住いの方に向け、新しい働き方の提供ができればとはじまったのが、”完全在宅勤務”です。

今回は、完全在宅勤務でご勤務くださっている弊社社員に、お話をお伺いしました。

福岡さん写真
プロフィール
福岡裕人さん
HIROTO FUKUOKA
身体障害(体幹機能障害など)1級
通勤して仕事をすることが難しいこともあり、完全在宅という部分を第一に考え転職活動をし、2023年4月に株式会社ウィルオブ・チャレンジに入社。
現在は、在宅にて遠隔からの指示を受けながら、動画編集・作成を行っている。

未来に向けてどのように成長していくか、
将来に向けて考えることもできる

福岡さん、こんにちは。今日はいろいろとお話を聞かせていただけたらと思いますのでよろしくお願いします。

よろしくお願いします。

では、まず自己紹介をお願いします。

はい。福岡裕人と言います。今年の四月末にCHLに入社しました。
1998年生まれで今年で25歳になります。
生まれは石川県ですが、幼いころから大阪府で生活しています。

差し支えなければ、病気や障がいについてお話ししていただけますか?>

病気は脊髄性筋萎縮症と言います。病気は先天性で生まれつきの病気です。
主な症状については説明が難しいところもありますが、ざっくりいうと筋肉が弱っていくという病気です。 進行性でもありまして、徐々に筋力が弱くなっていき動かせる部分が少なくなっていってしまう病気です。

先天性で進行性の疾患ですと、やはり日々進行を実感してしまうものがあるのでしょうか?

小学校低学年のころは上半身の筋力はまだあり、部分的な介助を必要とすること以外はすべて自分でできていました。 幼いころと比べると、自分でできることは少なくなったなと実感することはありますね。

福岡さんはどのような経緯でCHLに入社されたのですか?

身体的な事情があるので通勤して仕事をすることは難しいこともあり、完全在宅という部分に力を注いで転職活動をしていました。 その中でウィルオブ・チャレンジの求人募集を見つけて応募しました。

入社するまでに、CHLにはどのような印象を抱いていましたか?

すごく働きやすそうだと感じたことが第一印象でした。
体調を崩しやすい病気でもあるので、その部分も重要視していたなかでその人にあった働き方を考えてくれている印象もありました。
ここであれば、自分の障がいにとらわれず自分の実力を発揮することができ、仕事に臨めることができるかなと思って応募したことがきっかけです。

では、実際に入社されてからの印象はどうでしょうか。

実際に入社してからも環境づくりといいますか、フォロワーの方とコミュニケーションをとれるような仕組みづくりや、急な体調不良にも対応していただけること、業務のスピードなどに合わせた働き方、働きやすさを考えてくれているなと思っています。

入社以前の印象のまま働けていらっしゃるんですね! 他にCHLの魅力なところはありますか?

未来に向けてどのように成長していくか将来に向けて考えることもできるので、キャリアアップやその人自身の成長という部分においても魅力的だと思っています。

本当に将来を考えられること、成長の部分を考えられることは大切ですよね。
福岡さんは現在どのような業務をされているんですか?

現在行っている業務は主に二つありまして、業務名としては「JETを使った修正業務」と「捺印の修正業務」を担当しています。

捺印の修正業務……といいますと、具体的にはどのようなことをされているのですか?

業務の上で大事なことといいますか、管理する側にとっても判子が押されているかは非常に大事な部分ですので、捺印がきちんとしっかり責任者の部分におされているかをチェックします。

福岡さんはCHLの業務以外で挑戦されていることはありますか?

はい。昨年から、動画編集・制作を行っています。

動画ですか! どのような経緯で動画制作をしてみようと思ったんでしょう?

何か在宅で仕事ができるようなスキルを身に着けようと思っていて、動画編集に憧れもあり興味もあったことがきっかけでした。

昨年というと、現在は実際にもう動画を作っていらっしゃるんですか?

今はCHL以外で、一般社団法人さんのほうでInstagramのリール動画といって、1分程の短い動画を作るお手伝いをさせていただいています。
他には自主製作でいろんな動画を作ること、スキルアップに努めている感じです。

実際に制作されていたり、スキルアップをしたり素晴らしいですね!
動画には疎いのですが、リール動画は現在主流な動画のジャンルなのでしょうか。

再生されるという観点においては、やはりショート動画は見やすい動画の形態ですね。
長い動画ですとそれだけ視聴にエネルギーが要るので。
30秒から1分だとさらっと見ることができるので、広告・宣伝の効果とかもあります。そういう意味で力を入れている企業さんや、でも個人でもやっている方はいるので、需要のあるジャンルだと思っています。

そう聞くと、広告や宣伝の効果は確かに大きそうですね!
ちなみに、どのように動画制作のスキルアップをされているのでしょうか?

Adobeの動画編集ソフトを使っていますが、やはり操作が複雑ですので毎日触るようにして、できる限り忘れないようにしています。
他には、動画制作一つとってもさまざまな技術が必要です。
デザインの部分は必要ですし、色味やカラーもしっかり選ばないと見てもらえない動画になってしまいますし、BGMや効果音なども重要です。
なかなか複合的な視野を持って勉強をしないといけないので、一つできるようになったから「それでいいや」というジャンルでもないです。 なかなか勉強することが多い感じで大変ですが、制作自体は楽しいので楽しみながら勉強しています。

どういった視聴者に向けて、
どういったことを伝えたいのか

動画を作る上での勉強は本当に多いですね……。
作るだけではなく、動画に関わることとして、何か勉強することもありますか?

もう一つ重要な勉強すべき要素として、マーケティング――どういった視聴者に向けて、どういったことを伝えたいのか――といった動画制作の技術・知識も必要だと感じていますね。
単に動画制作ソフトを使えます、だけではダメなのだなとこの数か月痛感しています。

その視点も確かに重要ですね!
となると、福岡さんの今後の目標はマーケティングの部分となるのでしょうか?

どうしても動画を作るにあたって数字はすごく大事な指標でして、数字の部分を求めた動画制作をまだできていないなと感じています。
今はそこを目指して動画づくりをしていきたいなと考えております。

多種多様な視点が必要になってきますね。
ちなみに、福岡さんは動画づくりでこだわっていることはありますか?

そうですね……。こだわっている部分というと、コミュニケーションですかね。
相手の方――クライアントさんにヒアリングをして、相手の望んでいるものは何なのかというものを聞き出して、それに沿った動画をしっかりと目に見える形で表現するということはすごく大事な部分なので。

スキルアップしていくことは
良い”チャレンジ”ではないかなと僕は思っています。

これから、動画を使ってCHLでステップアップしていきたいということも考えてらっしゃいますか?

そうですね。新しい可能性として、動画編集・制作は在宅でできるスキルだなと思っていた話をしました。
現在、完全在宅Tの方もたくさんいて、障がい者雇用として働いてらっしゃる方もまたたくさんいらっしゃると思います。
動画編集でいうと、割と簡単な業務からすごく難しい業務まで結構幅広い部分があります。
動画編集からスキルを身に着けて、お仕事につなげていくというということはできると思っています。
CHLの方でもひとつの仕事の選択肢として動画制作・動画編集もありなのではないのか、とフォロワーの方々と話していて、みんなで様々な動画を作れるようになったら楽しいな、と思いました。

確かに、楽しそうですね!
お仕事にはどういうことがつながっていくと考えますか?

動画を作っていく過程で、先ほどのデザインの勉強もしていかなければならなくて。
ただ、デザインの部分の勉強をしていくとまた、別の仕事にも多分つながっていくと思います。
動画編集からいろんな仕事につながって、枝分かれしていくかなと思っているので。
そういった意味でもCHLの方でも、新しい一つの” チャレンジ ”として一緒に会社の方でできたらいいなと思っております。

先程の動画で必要な勉強が、別のお仕事に役立つということですか。
なるほど! となると他の動画に必要なスキルも同様でしょうか?

色彩・デザイン・マーケティングの部分から他の業務に役立つということができると思うので。 そういった意味でも皆で一緒に勉強して、スキルアップしていくことは良い”チャレンジ”ではないかなと、僕は思っております。

お話していただいて本当にありがとうございます! すごく感動しました!
動画を作ることで必要なことが、スキルアップや他の可能性へつながっていくという視点や考え方は本当に素晴らしいと思います!

皆それぞれできることはたくさんあります。
その人の働きやすい働き方で、いろんなスキルを身に着けて、いろんな選択肢をもつ未来を描くことができたら、たぶんもっとより良い社会になっていくなと思うので。それをCHLから、完全在宅TだけではなくCHLで働いているメンバーで、一丸となって広めていければいいなと思っています。

本日は貴重なお話をたくさん聞かせていただいて、ありがとうございました。
お話をお伺いできてすごく良かったです。

こちらこそありがとうございました。